代表挨拶

高齢者の方々に、人間の尊厳を大切に
最期まで輝いて生きてほしい

2012年10月、私は認知症を患っていた母を86歳で見送りました。
母は1950年、23歳の時にこの浅草の地で、父と一緒に婦人靴メーカー パイロットシューズを創業し、2002年に私に社長を引き継ぐまで、社業や地域の発展のために精力的にエネルギーを注いで生きてきました。しかし、その気丈だった母が80歳を過ぎた頃から物忘れが進行し、徐々に息子である私の名前すら呼べなくなり、「人格」を失っていく姿を目の当たりにすることになりました。

高齢者の方々に、人間の尊厳を大切に最期まで輝いて生きてほしい。
そのような願いから、この度、パイロットシューズが共に歩んで来たこの浅草の地で、子どもや高齢者の在宅診療を1999年から手掛けてきた前田浩利医師と響働して介護事業に挑戦することを決断致しました。

一般社団法人 日本皮革産業連合会 会長
全日本革靴工業協同組合連合会 会長
東都製靴工業協同組合 上部団体担当理事
パイロットシューズ株式会社 代表取締役

株式会社グレイテストライフ
代表取締役 藤原 仁


我が国の医療・福祉の新たなビジョン

私は小児科医として、多くのがんや重い先天性の病気を持った子どもたちに出会ううち、どんな重い病気や障がいがあっても、家族と一緒に自宅で過ごせることが、何よりもの子どもと家族にとっての幸せだと考えるようになりました。そして、1999年から在宅医療の世界に飛び込み、子どもだけでなく多くの高齢者の方々の在宅医療を経験してきました。

今、日本は、人類未曾有の超高齢社会、多死社会を迎えようとしており、そのビッグウエイブに、我が国の医療・保健システムは耐えきれないことが危惧されています。そして、国が選んだ選択肢が在宅医療の充実であり、慣れ親しんだ我が家で最期まで過ごすことができる体制の構築です。

全ての方の人生が輝くために。
0歳から100歳までの方を支える在宅医療こそ私の目標であり、我が国の医療・福祉の新たなビジョンだと思います。そして、それを形にすべく、私は、介護事業に対して、同じ理念を持つ藤原仁氏と志を一つにして新たな挑戦に向かいます。

医療法人財団はるたか会 理事長
あおぞら診療所新松戸 院長
東京医科歯科大学医学部臨床教授
埼玉医科大学総合医療センター非常勤講師
慶應義塾大学看護医療学部非常勤講師
東京大学医学部非常勤講師

株式会社グレイテストライフ
取締役 前田浩利